2025年大阪・関西万博の建設工事をめぐり、運営主体の日本国際博覧会協会は10日、1度入札が成立せずに事業者を再公募していた大催事場の建設について、再び入札が不成立になったと発表した。建物の構造などを見直した上で、3月にも3度目の入札を実施する方針。
協会は昨年、大催事場の建設などについて予定価格48億円で1度目の事業者の公募を実施。だが結果は、入札自体がない「不調」で、予定価格を当初の1・5倍となる71億円に引き上げて再公募していた。
今回は予定価格内での応札がない「不落」。協会が応札した業者に聞き取ったところ、施工難易度が高く、事業者側の積算金額と乖離(かいり)が起こっているという。
協会の担当者は「業者の受注意欲が増すように努めたが、残念ながら不落になった」。工期や設計を見直した上で、「71億円をベースとして、3回目はやりたい」という。会場建設費1850億円の上ぶれへの懸念については、他の入札での落札金額が予定価格を下回っていることなどから、「余力がある。心配はない」とした。
また、同様に1度目の入札が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル